20世紀後半は、渋谷を舞台にファッション、音楽など渋谷らしい文化が花開いた時代でした。
都市が高度に開発され、デジタルテクノロジーが日進月歩で進化する21世紀。

渋谷をつくってきた渋谷カルチャーを「芸術的現象」として捉え、
クリエイター、アーティストと共にアート表現として再解釈していくことで、
渋谷の渋谷らしさを未来に繋いでいく芸術祭をめざします。

アートの可能性で人と人、過去と今、場所と場所、 文化と未来 など、
様々なつながりを感じてもらうアート作品、プログラム、テクノロジー体験に触れてもらいます。

多くの人々がつながることで成長してきた渋谷芸術祭が本年も開催され大変うれしく思います。
昨年来続く新型コロナウイルスの感染拡大は、今まで普通だった人との接触が制限される厳しい生活を強いられることとなりました。しかし、人と直接触れ合うことが難しくなったとしても、様々な手法でつながることはでき、その最たる手法の一つがアートではないかと感じます。渋谷だからできる表現、渋谷だから生み出せるカルチャーが、これまでも、そしてこれからも、この街や人をつなぐ原動力となっていくでしょう。皆様の手で、渋谷芸術祭を通じて、渋谷の新たな魅力が創造され、発信されていくことを心から願います。